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引用元:2016.4.19 09:22 産経ニュース

 千葉県立成田北高校(成田市)の元教諭の男性が3月、在職中にコピーした生徒の住所録を使い、同校の卒業生計約300人に「戦争反対、安保法制反対」に賛同の署名を求める内容の封書を郵送していたことが18日、同校などへの取材で分かった。同校は一部の保護者から連絡を受け、本人に事実を確認。個人情報の管理に問題があったとして、連絡があった保護者らに謝罪した。

 同校によると、元教諭は平成27年3月に定年退職。封書は、「戦争法(安保関連法)を阻止するため、全国2000万人統一署名への協力依頼をお話ししたい」などと記されており、賛同する場合は同封の用紙に署名するよう求める内容。自身の名前や連絡先なども記載されており、26、27年度の卒業生らの住所に3月下旬に郵送されていた。

 住所は元教諭が在職中に住所録をコピーしたとみられ、電子データで保存されていた。封書は元教諭が自宅のパソコンで作成したという。元教諭は卒業生の理科の授業を担当するなどしていた。

 同校の桜井佳成教頭は「大変遺憾。教職員らに対し生徒らの個人情報の取り扱いについて指導を徹底したい」と話している。