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引用元:2016.3.24 18:19 産経ニュース

 神奈川県藤沢市立中学校で昨年4月、授業中に「気分が悪くなった」と訴えた白血病で投薬治療中の2年生の男子生徒に対し、50代の英語の男性教諭が「吐き気ぐらいで大事な授業を抜けるのか」と応じ、保健室へ行くことを許可しなかったことが24日、市教育委員会への取材で分かった。生徒はその後ショックで約2週間欠席。現在は登校しているが、教諭の授業は受けていないという。

 市教委によると、生徒は授業中に「保健室に行きたい」と申し出たが、教諭は「我慢できないか。後にしなさい」などと返答。生徒は机に伏せるようにして授業を受け続けたという。

 生徒は中学入学直前の平成26年3月に白血病と診断され、抗がん剤治療などを受けて昨年2月に退院。投薬治療を受けながら通学していたが、体調がすぐれない日もあり、配慮が必要なことは学校内で共有されていた。

 教諭は「生徒と白血病とが頭の中ですぐに結びつかなかった」と説明しているという。

 市教委の吉田早苗教育長は「認識の甘さがあり、配慮に欠ける対応で生徒につらい思いをさせ申し訳ない」と、対応の誤りを認めた。