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引用元:2015.10.17 07:02 産経ニュース

 北杜署は15日、強要未遂の疑いで、韮崎市神山町鍋山、甲斐市立敷島小学校教諭、野呂瀬春江容疑者(47)を逮捕した。県警は16日、野呂瀬容疑者の身柄を甲府地検に送検した。

 逮捕容疑は7月1日~9月24日、40代女性と50代男性の教諭を辞職させようと、自宅から県内の教育機関にあて、2人を名指しして「学校を辞めろ」「消えろ」などと書いたファクスを多数送信した疑い。2人が警察に届け出た。

 県警によると、野呂瀬容疑者と教諭2人は面識があるという。ファクスの内容は個人的な問題に関するものだったという。県警が詳しい動機を調べている。

 ◆校長謝罪 児童ら泣きじゃくる

 事件を受けて、敷島小では16日、野呂瀬容疑者が担任していた6年の学年集会、他学年の全校集会を相次いで開いた。同夜には保護者を対象にした説明会も開催した。

 保坂秀人校長は産経新聞の取材に対し、「学年集会で『野呂瀬先生が昨日、警察に逮捕されました。どんな理由か分かりませんが、悪いことをしたので逮捕されたのだと思います』と説明した」と話した。「みんなに心配をかけてごめんね」と謝罪したという。

 集会では、男子も含め、児童らがショックで泣きじゃくっていたという。

 2回の集会には、県教委が派遣したカウンセラーも加わった。保坂校長は「苦しくなったりしたら、安心してカウンセラーに相談してほしい」と呼びかけたという。

 保坂校長によると、野呂瀬容疑者は休み時間に児童と積極的に遊ぶなど、熱心な教諭だったという。「昨夜聞くまでトラブルは知らなかった。非常に驚いている」としている。

 甲斐市教育委員会の坂本公彦指導監は、野呂瀬容疑者と被害者の教員2人との間に「職務上のトラブルがあったとは聞いていない」と話している。