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引用元:2015年10月09日 河北新報

 仙台市泉区の宮城県立光明支援学校で2012年6月、当時小学部3年の男児が給食のオレンジを喉に詰まらせて意識不明の重体となった事故で、仙台検察審査会は8日までに、業務上過失傷害容疑で書類送検された40代の女性教諭=同区=を不起訴処分とした仙台地検の処分について、「不起訴不当」と議決した。

 審査会は「教諭は指導計画を守らず勝手にオレンジを食べさせた上、男児が飲み込む前に目を離した。教諭や関係者の供述を整理し、さらに突っ込んだ捜査が必要だ」と判断した。

 女性教諭は男児の担任だった12年6月22日午後0時10分ごろ、果汁で与えることになっているオレンジを小さくちぎった状態で数個食べさせ、窒息させて低酸素性虚血性脳症を負わせたとして書類送検された。男児は事故後に死亡した。

 男児には障害があり、かんだり飲み込んだりする力が弱いため、食べ物はペースト状にして与えることになっていた。県教委の当時の聞き取りに対し、教諭は「男児がスイカを固形で食べたことがあり、オレンジも食べられると思い込んでいた」と話したという。

 地検は14年3月、教諭を不起訴処分としたが、関係者が処分を不服として審査を申し立てた。地検は審査会の議決を踏まえ、再捜査する方針を示している。