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引用元:2015年10月7日11時33分 朝日新聞デジタル

 大阪府立金岡高校(堺市北区)の校長と教頭がコンビを組み、全国の芸人が集まる漫才大会「M―1グランプリ」に挑んだ。予選1回戦は見事に突破。大阪市内で6日にあった2回戦でも、激しい身ぶり手ぶりで奮闘した。

 生徒の表現力やコミュニケーション能力を高めようと、金岡高校は4月から芸人を講師に招き、全国でも珍しい漫才の通年授業を実施している。元放送作家で民間出身の和栗隆史校長(54)の発案だ。自ら笑いを体現しようと、相方に生え抜きでお笑い未経験の綾井俊行教頭(52)を指名。漫才コンビ「校長・教頭」を結成し、勤務後に終電近くまでネタを練ってきた。

 2回戦では、今年のノーベル医学生理学賞に輝いた大村智さんが、かつて高校教員だったことに触れ「僕ら、漫才やっていていいんですか?」と自虐ネタを披露したが、3回戦には進めなかった。

 和栗校長は「悔しいけど、やれることはやった」、綾井教頭は「妻から『立場と年齢を考えなさい』と言われたけど、欲が出てきました」と話した。(石原孝)