引用元:2015/9/30 05:30 神戸新聞NEXT
大学生らを対象にした兵庫県姫路市教育委員会の奨学金制度(現在は新規受け付けを廃止)で、2014年度末時点の返済金の滞納額が約3200万円に上ることが分かった。28日の市議会決算委員会で、市教委側が市議の質問に答えた。
奨学金制度は02年度、経済的な理由で進学が厳しい学生への支援策として導入した。対象は市内に本人か家族が住む大学・短大生で、応募世帯の所得の低い順に受給者を決定。無利子で年60万円を4年間(短大は2年間)貸し付け、卒業から最長10年間で返済する制度となっている。
市教委は14年度、国や県、民間の奨学金制度と重複しているとの指摘を受け、新規受け付けを停止した。14年度までに831人に計約18億3200万円を貸し付け、在学中の27人に対する計約1600万円を最後に15年度で貸し付けを終える。
市教委によると、14年度末時点で、69人が計3201万3千円を滞納。07年度から滞納が続いているケースもあるという。長期間返済に応じない2人について、本人や家族を対象に返還請求訴訟を起こしている。市教委の担当者は「滞納分については今後も返還を求めていく」としている。
(山路 進)
大学生らを対象にした兵庫県姫路市教育委員会の奨学金制度(現在は新規受け付けを廃止)で、2014年度末時点の返済金の滞納額が約3200万円に上ることが分かった。28日の市議会決算委員会で、市教委側が市議の質問に答えた。
奨学金制度は02年度、経済的な理由で進学が厳しい学生への支援策として導入した。対象は市内に本人か家族が住む大学・短大生で、応募世帯の所得の低い順に受給者を決定。無利子で年60万円を4年間(短大は2年間)貸し付け、卒業から最長10年間で返済する制度となっている。
市教委は14年度、国や県、民間の奨学金制度と重複しているとの指摘を受け、新規受け付けを停止した。14年度までに831人に計約18億3200万円を貸し付け、在学中の27人に対する計約1600万円を最後に15年度で貸し付けを終える。
市教委によると、14年度末時点で、69人が計3201万3千円を滞納。07年度から滞納が続いているケースもあるという。長期間返済に応じない2人について、本人や家族を対象に返還請求訴訟を起こしている。市教委の担当者は「滞納分については今後も返還を求めていく」としている。
(山路 進)