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引用元:2015年9月25日 中日新聞

◆事故の6割で違反運転

 交通ルールを無視した高校生の自転車運転が原因の事故が無くならない。静岡県内で六~八月に自転車の高校生が原因で起きた事故七十二件のうち、六割の四十三件が道交法違反の運転をした上での事故だった。自転車運転者への取り締まりを強化した改正道交法施行から三カ月。自転車事故件数は減っているが、県警交通企画課は「通学時間帯を中心に、危険な運転は無くなっていない。夏休み明けの九月は事故が増える可能性が高い」と注意を呼び掛ける。

◆県内、道交法改正3カ月

 小雨が降っていた十七日午前八時。静岡市葵区の駿府城公園周辺では、自転車で急いで通学するレインコート姿の高校生が多く見られた。二人で車道を並走する女子高生や、一時不停止で交差点に飛び出し、歩行者とぶつかりそうになる男子高生も。近くに住む男性(71)は「速いスピードで歩行者の脇を走り抜ける学生もいる。おっかないね」と顔をしかめた。

 七十二件の事故のうち、半数の三十六件が通学時間帯にかかる午前六~十時に発生していた。四十三件の違反の五割は一時不停止、二割が信号無視。同課の担当者は「自分は事故に遭わないだろう、という安易な考えが違反につながっている。時間に追われる朝はその傾向が顕著だ」と分析する。

 県警は県教委と協力し、本年度から中高生向けの交通安全教室を積極的に開き、道交法改正の周知を図ってきた。それでも三カ月間に起きた自転車が原因の交通事故のうち、高校生の割合は三割に上り、昨年同期と変わらない。

 担当者は「気軽に乗れる自転車がきっかけで、命に関わる事故につながることもある。啓発を強化していきたい」と話している。

(松野穂波)