ブログネタ
旬なニュース#02 に参加中!
099616
引用元:2015年9月10日09時54分 朝日新聞デジタル

 東京都立高校の入試について、都教育委員会は来春から、学力検査(筆記試験)を全日制で原則5教科とし、内申との割合を「7対3」に固定化する。内申の採点は、入試で筆記試験のない音楽や美術などの実技4科目を、筆記試験のある主要5科目の2倍に拡大する。10日に実施要綱を決定する。都関係者への取材でわかった。

 1998年度からこれまでは、高校側が筆記試験の科目数を3~5教科の範囲で選択し、筆記試験と内申の割合も4対6、5対5、6対4、7対3のうちから選べた。内申の採点は、実技4科目が主要科目の1・2倍~1・3倍。今回の変更は、ペーパー試験と実技科目にかつてより重きを置く内容になる。

 従来の評価方法について、都教委は「様々な個性や能力を持つ受験生を適正に評価・選抜するため」と説明してきたが、受験生や中学校側から「制度が複雑で分かりにくい」という指摘が増えていた。このため、有識者や中学、高校の校長らでつくる都立高校の入学者選抜検討委員会が新しい入試方法を議論。来春からの実施を盛り込んだ提言を昨年1月にまとめた。

 都教委は同年中に公立中の2年生には方針を知らせたが、今後、都立高や区市町村教委にも説明する。(川口敦子)