引用元:2015.9.9 05:00 産経WEST
大阪府立今宮工科高校(大阪市西成区)で平成24年、水泳部員の男子生徒が別の部員にプールに突き落とされ、両手足まひの障害が残ったとして、生徒側が府などに約3億1千万円の損害賠償を求めた訴訟で、府が生徒側に解決金1億円を支払い和解に応じる方針を固めたことが8日、関係者への取材で分かった。大阪地裁が今年8月、府に和解するよう勧告していた。
関係者によると、24年5月16日午後、同校の水泳部の自主練習中、当時2年の男子生徒が飛び込み台に座っていたところ、当時3年の男子部員に背中を押され、頭からプールに落下。男子生徒は救急搬送されたが、頸椎(けいつい)圧迫骨折などと診断され、両手足まひの後遺症が出たという。当時、顧問は不在だった。
生徒側は「府には(顧問の不在時に)危険を伴う練習をしないよう念入りに指導する義務があった」などと主張。昨春、府と男子部員に慰謝料など計約3億1千万円を求める訴えを大阪地裁に起こした。
地裁は「顧問不在時の自主練習のあり方などについて、具体的危険性を踏まえた安全指導をする配慮が必要だった」などと判断。今年8月、府に対し解決金1億円での和解を勧告した。
府は「安全指導が十分でなかった点は否定できない」として、勧告を受け入れる方針を決定。今月29日開会の大阪府議会で承認を得たうえで、全額を支払い、和解する。
大阪府教委は「被害生徒の早期の救済につながると考え、和解勧告に従うことにした」としている。
大阪府立今宮工科高校(大阪市西成区)で平成24年、水泳部員の男子生徒が別の部員にプールに突き落とされ、両手足まひの障害が残ったとして、生徒側が府などに約3億1千万円の損害賠償を求めた訴訟で、府が生徒側に解決金1億円を支払い和解に応じる方針を固めたことが8日、関係者への取材で分かった。大阪地裁が今年8月、府に和解するよう勧告していた。
関係者によると、24年5月16日午後、同校の水泳部の自主練習中、当時2年の男子生徒が飛び込み台に座っていたところ、当時3年の男子部員に背中を押され、頭からプールに落下。男子生徒は救急搬送されたが、頸椎(けいつい)圧迫骨折などと診断され、両手足まひの後遺症が出たという。当時、顧問は不在だった。
生徒側は「府には(顧問の不在時に)危険を伴う練習をしないよう念入りに指導する義務があった」などと主張。昨春、府と男子部員に慰謝料など計約3億1千万円を求める訴えを大阪地裁に起こした。
地裁は「顧問不在時の自主練習のあり方などについて、具体的危険性を踏まえた安全指導をする配慮が必要だった」などと判断。今年8月、府に対し解決金1億円での和解を勧告した。
府は「安全指導が十分でなかった点は否定できない」として、勧告を受け入れる方針を決定。今月29日開会の大阪府議会で承認を得たうえで、全額を支払い、和解する。
大阪府教委は「被害生徒の早期の救済につながると考え、和解勧告に従うことにした」としている。