引用元:毎日新聞 2015年08月15日
県内私立校の教諭らでつくる県私立学校教職員組合連合(青森私教連)は、昨年度の県内の私立中高生の学費滞納状況や中退者の調査結果を発表した。私立高校を経済的理由で中退した生徒は4人で、在校生全体の0・07%と、全国平均(在校生全体の0・04%)を上回った。青森私教連は「私立学校に通う保護者世帯の貧困化が進んでいるのではないか」と指摘している。
調査によると、今年3月現在、3カ月以上の学費滞納者は102人で、在校生全体の1・6%。6カ月以上の滞納者は68人で、同1・1%だった。いずれも前年より増加しているという。
調査は県内の私立中学校3校中2校(238人)、私立高校17校中11校(6044人)を対象に、今年3月に実施。1校あたりの滞納者数は7・8人だった。私立高校を経済的理由で中退した生徒は4人いた。
国は2014年度から、私立高校に通う生徒がいる低所得者世帯への補助を拡充したが、それでも今回、滞納者や中退者が増加しており、保護者世帯の貧困化が懸念されている。また、中退者は「進路変更」などと称して経済的理由を隠すケースもあるため、今回の調査結果も「氷山の一角に過ぎない」(青森私教連)との見方もある。【石灘早紀】
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■ことば
◇経済的理由の私立高中退
全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)が昨年度、28都道府県の280私立高(在籍生徒24万2432人)から得た回答によると、経済的理由での中退者は101人に上り、在籍生徒数の0・04%だった。中退理由として「介護が必要な母子家庭で、給付金や年金で生計を立てていたが、徐々に通学費や授業料の納入も困難になった」(青森)、「保護者が病気になり、学費が払えなくなった」(山形)、「在学中に保護者が失職した」(滋賀)などの事例が各地で報告されている。
県内私立校の教諭らでつくる県私立学校教職員組合連合(青森私教連)は、昨年度の県内の私立中高生の学費滞納状況や中退者の調査結果を発表した。私立高校を経済的理由で中退した生徒は4人で、在校生全体の0・07%と、全国平均(在校生全体の0・04%)を上回った。青森私教連は「私立学校に通う保護者世帯の貧困化が進んでいるのではないか」と指摘している。
調査によると、今年3月現在、3カ月以上の学費滞納者は102人で、在校生全体の1・6%。6カ月以上の滞納者は68人で、同1・1%だった。いずれも前年より増加しているという。
調査は県内の私立中学校3校中2校(238人)、私立高校17校中11校(6044人)を対象に、今年3月に実施。1校あたりの滞納者数は7・8人だった。私立高校を経済的理由で中退した生徒は4人いた。
国は2014年度から、私立高校に通う生徒がいる低所得者世帯への補助を拡充したが、それでも今回、滞納者や中退者が増加しており、保護者世帯の貧困化が懸念されている。また、中退者は「進路変更」などと称して経済的理由を隠すケースもあるため、今回の調査結果も「氷山の一角に過ぎない」(青森私教連)との見方もある。【石灘早紀】
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■ことば
◇経済的理由の私立高中退
全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)が昨年度、28都道府県の280私立高(在籍生徒24万2432人)から得た回答によると、経済的理由での中退者は101人に上り、在籍生徒数の0・04%だった。中退理由として「介護が必要な母子家庭で、給付金や年金で生計を立てていたが、徐々に通学費や授業料の納入も困難になった」(青森)、「保護者が病気になり、学費が払えなくなった」(山形)、「在学中に保護者が失職した」(滋賀)などの事例が各地で報告されている。