
引用元:2015/8/ 7 16:00 dot.
息子3人を難関私立の灘中・高校から東大理IIIへ進学させた佐藤亮子さん。このほど『受験は母親が9割』(朝日新聞出版)を出版した。「受験の結果を左右するのは親のサポート力」と言う佐藤さんに、この夏、受験生を持つ親ができることを聞いた。
「子どもが自分でやることを決めてページをめくる時間がもったいない。その時間で一問でも多く問題を解いたほうがいい。親ができることは親がやるのが、わが家の方針です」
勉強スケジュールを立てるのは、自己管理のできる長男以外、中学、高校時代も佐藤さんの役目だった。夏休みや受験期だけでなく、ふだんの定期試験の前も、試験範囲を聞き取り、計画を立てる。三男はこう語る。
「僕で3人目なので、母は手伝うのがうまくなってました(笑)。母のおかげで時間を無駄なく使えました」
勉強計画はノートに書き込み、一人ひとりに渡す。「18時~20時 『生物問題集〇○』P20~30」などと、何時にどの教科のどこをするかまで具体的に指示するのがポイントだ。終わったものはチェックし、やり残したら次の日の予定に加える。風呂や食事の時間も忘れずに計画に落とし込む。
「『勉強させる』ではなく、『一緒にやる』『お手伝いする』という気持ちが大事。暗記や計算をするのは子ども自身でも、マルつけや、問題集をコピーしてすぐ解けるように準備しておくことなど、親ができることは山ほどあります」(佐藤さん)
いま親ができることの一つが、受験する大学の近くのホテルの予約だ。国公立など志望校が定まっていない場合でも、候補の大学の近くに予約を入れておく。交通の便やコスパが良いホテルはすぐ埋まりがちだ。志願大学が決まってから、不要なところはキャンセルすればいい。
夏といえば大学のオープンキャンパスの時期でもある。だが、佐藤さんは「第1志望だけでいい」。モチベーションのアップにはなるだろうけれど、見なくても問題はないと言う。
「子どもの勉強をサポートすることを、親がためらったり遠慮したりする必要は一切ない」
と、佐藤さんは言い切る。ただし、受験期になって突然、「勉強しなさい!」と言っても、子どもにとってはうっとうしいだけ。反発されて当然だ。受験期は、それまでの親子関係が問われる時期でもある。
「子どもの好物を作ってあげるのもいいでしょう。思春期の難しい時期でも、好きなメニューが食卓に並んでいれば、『お母さんは応援してくれているんだ』と気持ちが伝わるはずです」
受験は家族みんなで応援して乗り切るもの、というのが佐藤家の方針。受験生が一人でもいたら盆も正月もない。家族旅行は春休みまでおあずけだ。
■受験期の子どもと過ごす5つの心得
1.受験は家族一丸で取り組む。受験生がいたら盆も正月もナシ。
2.勉強机をリビングに置くなどし、勉強を生活の一部に。
3.成績が良いときも悪いときも、親はテンションを一定に保つ。
4.マルつけやコピーなど、親ができることは親がやる。
5.子どもが好きな料理を作り、応援の気持ちを伝える。
※週刊朝日 2015年8月14日号から抜粋
息子3人を難関私立の灘中・高校から東大理IIIへ進学させた佐藤亮子さん。このほど『受験は母親が9割』(朝日新聞出版)を出版した。「受験の結果を左右するのは親のサポート力」と言う佐藤さんに、この夏、受験生を持つ親ができることを聞いた。
「子どもが自分でやることを決めてページをめくる時間がもったいない。その時間で一問でも多く問題を解いたほうがいい。親ができることは親がやるのが、わが家の方針です」
勉強スケジュールを立てるのは、自己管理のできる長男以外、中学、高校時代も佐藤さんの役目だった。夏休みや受験期だけでなく、ふだんの定期試験の前も、試験範囲を聞き取り、計画を立てる。三男はこう語る。
「僕で3人目なので、母は手伝うのがうまくなってました(笑)。母のおかげで時間を無駄なく使えました」
勉強計画はノートに書き込み、一人ひとりに渡す。「18時~20時 『生物問題集〇○』P20~30」などと、何時にどの教科のどこをするかまで具体的に指示するのがポイントだ。終わったものはチェックし、やり残したら次の日の予定に加える。風呂や食事の時間も忘れずに計画に落とし込む。
「『勉強させる』ではなく、『一緒にやる』『お手伝いする』という気持ちが大事。暗記や計算をするのは子ども自身でも、マルつけや、問題集をコピーしてすぐ解けるように準備しておくことなど、親ができることは山ほどあります」(佐藤さん)
いま親ができることの一つが、受験する大学の近くのホテルの予約だ。国公立など志望校が定まっていない場合でも、候補の大学の近くに予約を入れておく。交通の便やコスパが良いホテルはすぐ埋まりがちだ。志願大学が決まってから、不要なところはキャンセルすればいい。
夏といえば大学のオープンキャンパスの時期でもある。だが、佐藤さんは「第1志望だけでいい」。モチベーションのアップにはなるだろうけれど、見なくても問題はないと言う。
「子どもの勉強をサポートすることを、親がためらったり遠慮したりする必要は一切ない」
と、佐藤さんは言い切る。ただし、受験期になって突然、「勉強しなさい!」と言っても、子どもにとってはうっとうしいだけ。反発されて当然だ。受験期は、それまでの親子関係が問われる時期でもある。
「子どもの好物を作ってあげるのもいいでしょう。思春期の難しい時期でも、好きなメニューが食卓に並んでいれば、『お母さんは応援してくれているんだ』と気持ちが伝わるはずです」
受験は家族みんなで応援して乗り切るもの、というのが佐藤家の方針。受験生が一人でもいたら盆も正月もない。家族旅行は春休みまでおあずけだ。
■受験期の子どもと過ごす5つの心得
1.受験は家族一丸で取り組む。受験生がいたら盆も正月もナシ。
2.勉強机をリビングに置くなどし、勉強を生活の一部に。
3.成績が良いときも悪いときも、親はテンションを一定に保つ。
4.マルつけやコピーなど、親ができることは親がやる。
5.子どもが好きな料理を作り、応援の気持ちを伝える。
※週刊朝日 2015年8月14日号から抜粋