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引用元:2015.8.1 07:03 産経ニュース

 県が平成26年度に県立学校生徒を対象に行ったセクシュアル・ハラスメント(セクハラ)に関する調査で、被害を受けた生徒数がのべ61人に上ることが分かった。先生からのセクハラも目撃分を含めると計29件あり、依然として学校内で起こる「スクールセクハラ」がなくならない実態が浮き彫りとなった。

 被害生徒のべ61人の内訳(複数回答)は、「自分自身が被害を受けた」のが50人、「他の生徒が被害を受けた」のは25人だった。

 自身が被害者とした50人に被害状況とセクハラ行為者(それぞれ複数回答)を尋ねたところ、「必要もないのに体に触られた」が29件と最も多く、「性的なからかいや冗談などを言われた」が19件だった。

 セクハラ行為者は「生徒」(51件)と「先生」(19件)で全体(93件)の4分の3を占めたが、「部活動の指導者」も3件あった。

 被害生徒の対応(複数回答)は、「友達や家族など身近な人に相談した」(25件)や、「不快と感じたことを相手に伝えた」(18件)など解決に向けて行動を起こす生徒が多かった一方で、「我慢して何もしなかった」(17件)と泣き寝入り状態もあった。

 県行政課の担当者は「どこに相談したらよいか分からないという声もあった」として、各校に設置している相談窓口の周知拡大を図って生徒が相談しやすい環境づくりを進めている。

 調査は平成18年度から3年に1回実施し、25年度からは毎年行っている。より正確な実態把握と被害生徒への対応を強化するため、25年度から原則学校名と学年を記入するようにした。対象生徒約13万2100人に対し、124人が回答した。