
引用元:2015年5月26日 中日新聞
県立豊野(ゆたかの)高校(豊田市渡刈町)で、職員室の保管庫から中間試験の答案用紙が四講座、計百人分なくなったことが分かった。このうち採点済みの三講座、計七十二人分は二十五日午後、職員室前廊下の棚で見つかった。同校は同日、豊田署に盗難の被害届を出した。
県教委の発表によると、二十一日朝、保管庫を解錠した教員が三年生の古典二講座(計四十八人分)と英語一講座(二十四人分)、二年生の英語一講座(二十八人分)の答案用紙がなくなっているのに気づいた。試験は十九日に行われ、答案用紙は二十日夕方には保管庫にあったことが確認されている。
四講座はそれぞれ担当教員が異なり、生徒も重複していない。今も見つかっていないのは二年生の英語一講座二十八人分。他に七十九講座分の答案用紙が保管されていた。
保管庫の鍵は職員室に置いてあった。職員室は日中、教職員が常駐し、夜間や休日は防犯用の警報装置が作動する。外部から侵入されたり、保管庫がこじ開けられたりした形跡はないため、県教委の担当者は「生徒の仕業とは考えにくい」と話している。
豊野高は二十七日、答案用紙が見つかっていない二年生の英語一講座の再試験をする。
(赤川肇)