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引用元:2015年5月16日03時00分 朝日新聞デジタル

 約600本のソメイヨシノなどが咲き誇る「さくら名所100選」のひとつ、須坂市の臥竜(がりゅう)公園の桜を害虫から守ろうと、地元の須坂園芸高校(4月から統合により須坂創成高校)の生徒も加わっての防除作業が13日にあった。住民団体が中心となって今年で8年目だが、地域の宝を後世につなごうと同校もずっと携わってきた。

  害虫は、樹幹に穴を開け、内皮を食う「コスカシバ」という蛾(が)の幼虫だ。木が弱り、花の数が減るなどの影響が出るという。

  防除のために使うのが、「交信攪乱(かくらん)剤」。メスが出すフェロモンに似た成分入りのチューブを地上2メートルほどの枝にひもで縛り付け、オスを混乱させて交尾しにくくさせる仕掛けだ。この対策により、2008年ごろに深刻だった被害は4分の1ほどまでに減り、樹勢も回復してきたという。