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引用元:2015年05月16日 YOMIURI ONLINE

 天草市有明町の市立島子小(野崎啓子ひろこ校長、46人)で15日、地震と津波を想定した避難訓練があり、全校児童が学校近くの高台まで走って避難した。

  同校は海抜約6メートルに位置するが、有明海の海岸に近い。1792年(寛政4年)に普賢岳(長崎県)に隣接する眉山の一部が崩壊し、対岸の熊本地方が津波に見舞われた「島原大変肥後迷惑」では、現在の同校敷地にも津波が押し寄せたと伝えられる。そのため、同校では毎年、津波から逃れるための訓練を実施しているという。

  訓練では、授業中に地震が発生し、津波警報が発令されたと想定。児童は机の下に身を隠した後、学校から約800メートル離れた高台まで走って避難した。

  6年の宮崎杏さん(12)は「地震の後に津波が来る可能性があることを忘れずに、素早く行動できるようにしたい」と話していた。