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引用元:2015.10.19 キャリコネニュース

日々小さな子どもと向き合う保育士や幼稚園教諭。保育や教育、イベントなど日常の業務で多忙だが、子どもの世話以上に保護者の対応も大変そうだ。

保育士や幼稚園教諭の人材紹介サービス「保育のお仕事」を展開する株式会社ウェルクスが、保育業務に携わる人に仕事の中で受けたクレームや保護者対応についてアンケートを実施。保育士や幼稚園教諭など20人が回答しているが、そのうちの90%が保護者から理不尽なクレームを受けた経験があるという。

「トイレトレーニングお願い」「服は洗濯して返して」

あがっているクレーム例には、

    「うちの子可愛いから主役以外ないですよね」
    「席替えでうちの子が好きな〇〇君と同じグループにしてください」

といったものがあった。我が子の可愛さあまり、ということだろうか。比較的害が少ないケースかもしれないが、相手が納得するまで説明をするのが大変そうだ。また、本来家庭で行うべきしつけや洗濯などを押し付けてくるケースもあった。

    「家ではできないので、トイレトレーニングをしてくださいと言われた。しかしパンツや着替え、タオルなどを用意してくれるよう頼んでも何も持参せず…」
    「保育園で汚した服は全部洗濯して返してほしいとの要求が…」

他には、「『絵を描くのが下手なのは保育士のせいだ!』と役所までクレーム」という仰天クレームも。このクレームを受けた保育士は上司から叱られ、その子に絵画指導をすることになったという。

少子化で子どもを守りたいという意識が強くなっている?


また、アンケートの回答者に「理不尽な保護者からの要求が増えていると思うか」を聞いたところ、70%が「増えている」と答えた。中には「要求はしないものの、自分勝手な方が多くなってしまった気がする」との回答もある。保護者が園からの手紙を読まないため、子どもが忘れ物や間違いをしてしまい、悲しんでいることがあるという。

アンケートの結果を受けて、調査元は理不尽な要求をする保護者が増えた要因のひとつに、

    「少子化、晩婚化により、子どもを産み育てることが貴重になったことから、子どもを大切にしたい、守りたいという意識が過度に強くなっていること」

があるのではないかと分析している。

現在、保育の現場では特に保育士の人材不足が深刻だ。厚生労働省は待機児童をなくすためには、2017年までに新たに6.9万人の保育士の確保が必要としている。保育園は共働きの家庭にとって欠かせない存在だが、このようにクレームに悩まされる状況が続く一方ならさらになり手は少なくなってしまうかもしれない。人材不足解消には、利用する保護者の良識も欠かせないだろう。