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引用元:2015/10/15 11:20 日本経済新聞

 今年上半期(1~6月)に出会い系を除く交流サイトを通じて性犯罪などの被害に遭った18歳未満の子供が796人だったことが15日、警察庁のまとめで分かった。前年同期と比較して14%増え、半年間では2008年の調査開始以来過去最多となった。うち85%にあたる678人がスマートフォンでアクセスしていた。

 利用実態が分かった子供349人の96%がフィルタリング(閲覧制限)機能を利用していなかった。警察庁の担当者は「サイトに潜む危険性を認識し、利用者も対策を講じてほしい」と話している。

 被害の内訳は、淫行などの青少年保護育成条例違反が371人(47%)で最も多く、児童ポルノ207人(26%)、児童買春184人(23%)と続いた。年齢別では、16歳が最多の218人(27%)、17歳が181人(23%)、15歳が154人(19%)。小学校高学年から中学生にあたる10~14歳も3割を占めている。

 増加が目立つのは、年齢確認の必要がなかったり、チェックが甘い「チャット型」と呼ばれる交流サイトやアプリを利用したりした被害。無料対話アプリ「LINE(ライン)」などのIDを交換する掲示板については、事業者が18歳未満のIDを検索できなくするなどの対策を進めた結果、減少している。

 警察庁は「対策を講じていない事業者のサイトに被害が移っている」(幹部)とみて、大人と子供の交流制限やサイト内の監視強化などを事業者側に働きかけている。

 一方、出会い系サイトを通じて犯罪の被害に遭った子供は前年同期より34人少ない48人だった。08年の法改正で18歳未満の書き込み禁止や事業者の届け出制導入など規制が強化されたため、減少傾向が続いている。