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引用元:2015年10月09日 14時15分 読売新聞

 市立中学校への給食導入に向けて、川崎市が幸区に整備する「南部学校給食センター」を巡り、市議会が紛糾している。

 管轄に遠い地域も含まれるため、配食に時間がかかれば、食品の状態が悪化するとの指摘があるのが一因だ。8日の総務委員会は批判が噴出し、業者との契約議案の審議を9日に持ち越し。結論次第で、2017年9月の給食開始が遅れる可能性も出ている。

 市は北部(麻生区)、中部(中原区)、南部の3か所にセンターを整備し、全市立中学校に給食を導入する方針で、今年7~9月にそれぞれ建設・運営の落札業者が決まった。このうち南部は、川崎区全域と幸、高津、宮前区の一部を管轄し、22校に1日計1万5000食を配食する。

 しかし、幸区から宮前区の学校までは、車で最長約1時間20分かかる想定。学校給食法の衛生管理基準では、調理から2時間以内に食べるという努力規定があり、時間的な猶予が少ないことになる。また北部や中部の方が位置的にも近い。

 市は同委員会で、3センターの管轄は施設の供給能力などを基に決めたとし、「衛生面は問題ない」と説明したが、議員から「渋滞したらどうなるのか」といった疑問も上がった。

 この日は年間約6億7000万円の運営費に対し、「財源の裏付けが不透明」との批判も。9日に改めて委員会を開き、副市長に説明を求める予定だが、採決の見通しは立っていないという。