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引用元:2015.9.12 07:04 産経ニュース

 「臭い・汚い・怖い・暗い・壊れている」。“5K”とも呼ばれた学校トイレが、各地で様変わりしている。便器の洋式化だけでなく清潔な空間にすることで、児童・生徒がトイレを敬遠しないよう、衛生陶器大手、TOTOなど関係者が工夫を凝らしている。 

 「今までの学校トイレは汚いし、臭いもする。学校で大便をしないようにと、朝食を抜く子供までいました。ですが、この学校では、友達と気軽に行ける場所になりました」

 ここのえ緑陽(りょくよう)中学(大分県九重町)教頭の日隈哲憲氏は、こう語った。

 同中学は、平成25年度に周辺4校が合併して建てられた。建設にあたっては、特にトイレ施設の充実に力を入れたという。

 壁は緑や赤のパステルカラー。最新の節水便器を導入した。手洗い設備は通常の壁際ではなく、洗面スペースの中央に置いて、生徒同士が向かい合ってしゃべれるようにした。

 清潔にしただけではない。思春期の男子生徒は、恥ずかしがって大便スペースに行きたがらない。そこで緑陽中学は、小便器を無くして、すべて個室に変えた。同中学のトイレには、九州各地から関係者が視察に訪れる。モデルケースとなっている。

 TOTOは学校トイレ改革を積極的に推進する。

 「学校でトイレに行くことを我慢した結果、腹痛などを訴える子供が増えています」「和式トイレを嫌う傾向があります」

 TOTOなどでつくる「学校のトイレ研究会」が11日午後、福岡市博多区で自治体の教育関係者らを集めて「学校トイレセミナー」を開いた。研究員・倉地薫氏は、ここのえ緑陽中学など、具体事例を挙げながら、学校トイレの現状について説明した。

 この中で、節水型トイレ導入による水道代の削減効果や、手洗い設備の自動化による衛生上のメリットを訴えた。子供が集団で過ごす学校は、感染症拡大の場となることが懸念されるからだ。

 国も後押しする。文部科学省は、老朽化した校舎について、改築ではなく「長寿命化改修」の方針を打ち出した。平成25年度に、改修費用の3分の1を国が負担する補助制度も設けた。

 TOTO九州支社の市場開発課長、大崎有美氏は「学校は、子供たちが大半の時間を過ごす場所。そのトイレが不衛生だと、トイレ全般にマイナスの印象を持たれかねない。清潔なトイレ空間を実現したい」と語った。(奥原慎平)