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引用元:2015/09/08-12:18 時事通信社

 今年の司法試験の内容が漏えいした問題で、法務省は8日、試験問題作成などを担当する「考査委員」を務めていた明治大法科大学院の青柳幸一教授(67)が、試験前に教え子の受験生に問題の内容を漏らしていたと発表した。

 考査委員は非常勤の国家公務員として守秘義務が課せられており、法務省の司法試験委員会は同日、国家公務員法違反(守秘義務違反)容疑で青柳教授を東京地検に告発した。

 法務省の調査に対し、青柳教授と受験生は漏えいの事実を認めており、同省は同教授を考査委員から解任。告発を受けた地検特捜部は、漏えいの経緯などについて本格的に捜査を始めた。教授は明大を通じ、「大学と社会を騒がせて申し訳ない」とコメントした。

 法務省などによると、青柳教授は作成に関わった憲法の論文試験1問の出題内容や論述すべき事項を、今年5月の試験前に教え子の20代女性に漏らした。試験を採点していた別の考査委員が、他の受験生と違って答案の内容が高度なため不審に思い、漏えいを指摘したという。

 漏えい先はこの女性1人で、法務省は女性を採点の対象から除外するとともに、今後5年間、司法試験などを受験することを禁止する行政処分を行った。

 上川陽子法相は同日、記者会見で「誠に遺憾。深刻に受け止め、徹底した原因究明と厳正な対応を検討するよう指示した」と話した。法務省はワーキングチームを設置し、再発防止策などを検討する。