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引用元:2015年9月4日 東京新聞Web

 東京都中央区八重洲二のJR東京駅前に建設される高層オフィスビルに、区立城東小(児童数約百人)が入居する。区などによると、高層オフィスビルへの公立小学校の入居は全国で初めて。二〇二一年四月に完成予定で、この計画は三日の東京圏国家戦略特別区域会議で認定された。

 ビルは高さ二百四十五メートル。四十五階、地下四階延べ二十八万平方メートル。小学校は低層階に入り、低層部の屋上をグラウンドとして活用する。城東小は高層ビルを含む八重洲二の再開発事業敷地(一万五千平方メートル)にあり、区が地権者として再開発事業に参加する。

 ビルにはほかに事務所や店舗、ホテル、ビジネス交流施設、駅周辺のバス停を集約した地下バスターミナル、非常用発電施設が入る。再開発事業は中小ビルが林立する八重洲地区を、特区プロジェクトとしてバスターミナルやビジネス拠点を備えたビルを建てることで、国際競争力や防災力、交通の利便性を高める狙い。

 八重洲通りを挟んだ北側の敷地でもほぼ同時期に五十四階建て(二百五十メートル)のビルが建設される。

 城東小の現校舎は、関東大震災後の一九二九年に造られた復興小学校の一つで、歴史的価値から取り壊しに反対する意見がある。「子どもをビル内に閉じ込めていいのか」と、教育環境を懸念する声も上がる。 (松村裕子)