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20150522008
引用元:2015/8/28 20:50 神戸新聞NEXT

 2012年9月、兵庫県川西市の県立高校2年の男子生徒=当時(17)=が自殺したのは元同級生によるいじめが原因として、生徒の両親が当時の担任教諭や校長、同級生ら6人と県に総額約8860万円の損害賠償を求めた訴訟で、当時の担任や校長への本人尋問が28日、神戸地裁であった。当時の担任は同級生の行為について「いじめではないと認識していた」と述べた。

 当時担任の男性は12年の1学期、別の生徒から相談を受け、男子生徒の椅子が同級生に入れ替えられていることを把握。しかし、生徒や両親に伝えなかった。「本人が気付いていない可能性が高く、精神的な苦痛は感じていないと思った」と振り返った。

 当時の生徒指導部長の男性は、生徒の自殺後、授業中に「遺族は理解してくれない。このままでは学校がつぶれる」などと発言したことについて「学校への非難の電話やマスコミ対応に追われていた。遺族を非難するつもりはなかった」とした。

 元校長の男性は、自殺をほかの生徒に説明する表現として、遺族に「不慮の事故という表現を用いたい」と打診した。その理由を「県教委とも相談し、後追い自殺を防ぎたかった」などと述べた。学年集会前に遺族宅を訪問したと主張したが、原告側は否定し、食い違いが目立った。

 閉廷後、両親は「担任が息子への嫌がらせを把握した時点で情報をくれていれば、自殺は防げたはずだ」と声を絞り出した。