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引用元:2015年8月22日(土) 茨城新聞

県内5市、生徒見守り

「荒れる学校」対策として、中学校に県警の元警察官を「相談員」などの名称で配置する自治体が出始めている。県内では、かすみがうら、土浦、筑西、笠間、稲敷の5市が導入。相談員配置後、授業妨害や対教師暴力、器物損壊などの迷惑行為に悩む学校が次第に落ち着きを取り戻し、成果を上げている。


県内でいち早く元警察官配置を取り入れたのはかすみがうら市。2012年度に制度を設け、本年度で4年目を迎えた。「学校生活相談員」の名称で、非常勤特別職として雇用している。現在は4人の元警察官が市内の中学校2校で2人一組となって活動している。

元警察官は、登校時から下校まで生徒の見守り活動をするほか、必要に応じて警察と連携している。

廊下をうろついたりたばこを吸ったりする生徒に対し、元警察官が生徒の話を聞きながらソフトに対応。学校側の評価は高い。

市内の中学校教諭は「本当に助かっている。学校が落ち着いてきた」と効果を説明する。

市教委も「元警察官の方たちは専門的知識を生かし、人間関係をつくって対応してくれている。保護者の協力も得て、地域を挙げた対応が効果を上げている」と話す。

同市の成果を受け、土浦、筑西両市は14年度に同様の制度を導入。笠間、稲敷両市も15年度に開始した。

全国では、名古屋市が「スクールポリス」の名称で14年度から、元警察官の非常勤職員11人を市内の中学校11校に1人ずつ配置。スクールカウンセラーやソーシャルワーカーとともに4人一組でチームを組み、学校を支援している。(黒崎哲夫)