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引用元:2015.8.13 21:55 産経ニュース

 静岡県御殿場市で今月実施される陸上自衛隊の富士総合火力演習の予行演習をめぐり、横浜市立中学校が希望生徒を対象に企画した見学会に反対し、中止を求める電話、ファクスなどが中学校に相次ぎ、業務に支障が出る事態となっている。市教委、学校側は「何ら問題はない」として見学会を実施する意向を変えていないが、「貴重な学習の機会」と捉えていただけに思わぬ要請に困惑を深めている。

 見学会を企画したのは、横浜市立中山中学校(同市緑区)。同中によると、見学会は8月23日の総合火力演習に先立って行われる予行演習(18日)を見学するもので、6月に1年生から希望者を募ったところ、10人の枠を上回る希望者があった。

 6月下旬に見学会実施が一部報道で伝えられて以後、市民団体が市教委に中止を申し入れたほか、同中には賛否両論の電話、ファクスなどが寄せられ、8月9日までの約1カ月半の間で約130件に上っているという。

 「日本を守る自衛隊が排除されるとなれば、生徒に間違った職業観を植え付ける」「戦争の真の怖さを感じる上で見学会は意義がある」といった肯定意見が寄せられる一方で、大半は「火力演習を見て生徒がかっこいいと思うようになるのではないか」「破壊と暴力を目の当たりにして子供たちの心に傷ができたらどうするのか」といった反対意見だという。

 抗議めいたものには「1時間を超える電話もある」(同中の小嶋貴之校長)といい、対応に追われる小嶋校長の通常業務にも支障が出る状況が続いている。

 同中は平成21、26年度にも実施実績があることや、見学会は希望者のみで保護者の同意を得た参加であるなどを理由に、「社会科の学習のきっかけとして不適当ではない」と判断し、実施を決めた。

 見学会に反対を訴えるグループは同中の最寄り駅でチラシを配ったり、集会を開くなどしているが、小嶋校長は「(実施の)方針は変わらない」としている。市教委指導企画課も同中の決定を支持した上で、「参加する生徒が悲しい思いをしないのが一番」と理解を求めている。