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引用元:2015年7月29日 日刊ゲンダイ

 約6万6000人の学生を抱える日本最大のマンモス大学「日大」が来春、新学部を開設する。その名もズバリ「危機管理学部」だ。新学部なのにはやりの「カタカナ」名を付けないところが“バンカラ校風”の日大らしいが、「危機管理学部」と言われて講義内容がパッと思い浮かぶ人はまずいないだろう。一体、どんな学部なのか。

 日大の新学部設置は88年の薬学部以来。世田谷区の「三軒茶屋」に新校舎を置き、入学定員は300人を予定。大学のホームページには〈時代に求められている危機管理のエキスパートをいち早く養成し、社会に送り出します〉とあり、地震や津波などの自然災害時の避難や救出活動を学ぶ「災害マネジメント」、戦争やテロ、環境問題などについて学ぶ「グローバルセキュリティー」など4つの研究分野を予定している。卒業後の進路は公務員や企業のコンプライアンス担当が想定されているようだ。

 カリキュラムを見る限り、既存の「法学部」や「国際関係学部」でも対応できそうだが、他学部にない大きな特徴があった。教授陣に警察や公安関係のOBが目立つことだ。それも、教員紹介のプロフィルをみると、山梨、栃木、埼玉の各県警本部長を歴任した金山泰介氏、元埼玉県警本部長の茂田忠良氏、元内閣情報調査室内閣参事官の吉富望氏、元公安調査庁調査第二部第二課長や東北公安調査局長を務めた安部川元伸氏……など大物ばかり。

 そのスジの関係者はキャンパスに近寄りがたいだろう。まさか教授に逆らった学生に尾行が付き、友人関係や私生活が洗いざらい調べられる――なんてコトはないだろうが、想像するだけでもシャレにならない。

 日大に開設目的や警察OBが多い理由などを電話で問うと、「いつ記事にするのか」「(取材は)どういう趣旨なのか」と記者に逆質問し、最後は「質問内容をメールしてください。ただし、今日は担当者が不在です」(広報課)と回答。さすが、しっかりした危機管理の対応というのか……。

 まっ、いずれにしても、この新学部では、学内に潜入した私服警官と学生が「大学の自治」をめぐって衝突した「東大ポポロ事件」のような騒ぎが起きる可能性はまず、ない。