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引用元:2015/7/26 11:30 dot.

 日本を訪れる外国人が増えているが、もしあなたが街で外国人に英語で話しかけられたら、きちんと返事をする自信はあるだろうか?

 実際に訪日外国人旅行者に話しかけられ経験を持つ、20代~50代の男女437人に調査したところ(調査元・アンフープ、2013年実施)、自分の英語力に「とても自信がある」と答えたのは、わずか3.9%。「まあまあ自信がある」16.2%と合わせた「自信がある」派の人は、2割という結果になった。

 英会話学校に始まり、ラジオの英会話番組や本・音声の教材など、日本で英会話を学ぶ環境は十分すぎるほど整っている。しかし、英会話に自信の持てない日本人。自信のある人が少ないからこそ学ぶチャンスが多いという見方もできるだろうが、そんな現状では「子どもには英語で苦労させたくない」「英語の早期教育を受けさせよう」と思う親がいるのは当然のことだろう。

 東京大学薬学部教授で、神経科学および薬理学を専門とする池谷裕二さんは、子育て情報サイト「出産準備サイト」の中で、「母国語に関してはみな一様に習得能力が備わっていますが、第二言語に関してはそのとおりではありません。実は、第二言語の習得に関しては遺伝による要因が7~8割を占めることが知られています」と話す。

 留学して3ヶ月で言葉が覚えられたというような人は、もともと“言語習得が得意な遺伝子”をもっていた人。教授自身もその遺伝子を持ち合わせていないということで、アメリカに留学したものの、流ちょうに話すレベルには到達せず、カタカナ英語でなんとかその時期を乗り切ったという。

 これは、英語のできない人間からすると、かなりショッキングな内容だが、望みが全くないわけでない。この遺伝子を持たない子どもは、「とにかく生まれた時からコツコツ、10年間続けることが重要」(池谷さん)。ただ、これを実践した場合、母国語である日本語の能力に問題が生じる場合があるとも指摘する。母国語の力がなければ、第二外国語の能力も育たないため、まずは母国語をしっかりと身につけること。「大人になって結局どちらの言葉も中途半端になるという危険性は回避すべき」だそうだ。

 じゃあ、どうすれば……と思った人も多いだろうが、「あと10年もすれば翻訳はすべてAI(人工知能)がやってくれる時代になる」(池谷さん)とのこと。そのため、将来は語学力ではなく、人の気持ちに届くコミュニケーション力が重視されるという。

 文頭の例を考えてみると、たしかに語学力以前に、外国人に話しかけられたことで舞い上がってしまい、うまく英語が話せない日本人が多いことも想像に難くない。中学、高校と義務教育の過程で少なくとも6年は英語を学んでいるのだから、あとは何を伝えたいかというコミュニケーション力。これは将来の子どもたちだけの話でなく、今の日本人にあてはまる事実ということもできそうだ。