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引用元:2015/07/24 09:34 四国新聞社

 香川県内16市町の小学4年生を対象に2014年度に実施した血液検査の結果、1割強の児童に肝機能や脂質の異常が見られることが県のまとめで分かった。検査が始まった12年度から同様の傾向。ただ、異常がみられた児童や保護者を対象に生活習慣や食生活の改善を指導した結果、再検査で児童の数値に改善がみられた市町もあった。県は「理想的な状況がキープできるよう今後も検査後のフォローや啓発活動に努めたい」としている。

 児童の血液検査は脂質や血糖の状態を調べ、将来の糖尿病などの生活習慣病につながるリスクを早期に見つけるのが狙い。県は12年度に費用の半額を補助する制度を創設。14年度は東かがわ市を除く16市町の8264人が検査を受けた。

 14年度の集計によると、肝機能を判定する「AST」「γ(ガンマ)―GTP」などのいずれかで異常値を示したのは男女平均11・0%(前年度10・5%)で、男女別では男子12・4%(同12・2%)、女子9・5%(同8・7%)。

 コレステロールや中性脂肪などのいずれかで基準値を超え、脂質異常とされたのは男子10・2%(同10・2%)、女子11・5%(同12・5%)。過去1~2カ月の血液状態を示すHb(ヘモグロビン)A1c(エーワンシー)が高く、糖尿病の疑いがあるか、発症リスクが高い児童は男子12・0%(同11・3%)、女子10・9%(同11・1%)だった。

 このほか、肥満傾向の割合は、男子10・7%(同11・0%)、女子7・7%(同8・6%)と改善がみられた。

 これらの結果を踏まえ、県や各市町では児童、保護者に対する生活指導や啓発活動を展開。宇多津町では「肥満傾向」とされた児童と保護者を対象に食事や運動に関する生活指導を行い、約半年後の2次診断で約4割が改善した。坂出市ではコレステロールの基準値超えで約3カ月後に再検査を受けた児童のうち、3割が改善していた。同市は「今後も保健指導を継続したい」としている。