ブログネタ
日々の出来事 4 に参加中!
d4b6d1f399729f65a1221d669008de4a_s
引用元:2015年7月23日19時06分 朝日新聞デジタル

 大都市圏に集中する私大生を地方に分散させようと、文部科学省が「定員超過」へのペナルティーを強化する。2016年度から順次始める予定だ。定員割れに悩む地方私大は歓迎する一方で、効果を疑問視する声も強い。

 「県内から多くが受験する(隣県の)愛知の大学が定員を守ったら助かる」。今春の経済学部の入学定員充足率が60・8%だった岐阜経済大(岐阜県)の竹内治彦副学長は国の方針を喜ぶ。工学部の充足率が84・6%だった東北工業大(仙台市)の佐藤亨・大学事務局長も「本当に学生が来てくれるか分からないが、今は私学の存続の危機。大都市圏の定員抑制策は歓迎したい」。少子化で志願者増は見込みづらいという。

 一方、充足率が100%を超す学生約2万7千人の法政大(東京都)の佐藤良一・常務理事は「合格通知後に他大学へ行ってしまう受験生数は、他大学の合格者数など我々がどうしようもない要素で増減し、正確に読めない。絞り込みすぎると、定員割れになりかねない」と対応の難しさを明かす。全国約400の私大が加盟する日本私立大学協会の小出秀文・常務理事・事務局長は「国立大の定員規模や全体像には触れず、私大の議論だけ進めるのはおかしい」と指摘する。