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引用元:2015.06.19 zakzak

 今週は早稲田大と慶應義塾大、合計の現役進学率が高い学校ランクを紹介したい。現役進学率は、早慶の現役進学者数÷卒業生数×100で算出。早慶の付属校は除いた。

 首位は、昨年の4位から順位を上げた頌栄(しょうえい)女子学院。卒業生の約3割が早慶に現役で進学している。2位は、昨年トップだった女子学院、3位が昨年の9位からアップした湘南白百合学園だった。

 トップ10は、すべて中高一貫の男女別学校。しかも8位までが女子校で、すべての学校が高校募集を行わない完全中高一貫校だった。中高一貫校の進路指導教諭は「もともと女子は現役志向が強かったのですが、最近は男子も浪人しなくなってきた。浪人すれば東大に合格しそうな生徒も早慶に進学する割合が上がっています。少子化で大学に入りやすくなっていますから、あえて浪人という進路を選ばなくなってきています」という。

 次に合格者の内訳を見ると、表中の学校すべてで早稲田が多い。ところが、進学者数になると、早稲田が多いのは横浜共立学園、浦和明の星女子、世田谷学園、攻玉社の4校。さらに、入学率(現役進学者数÷現役合格者数×100)は、どこも慶應が高い。慶應は5割を超える学校もあるが、早稲田は4割を超える学校がない。慶應のほうが人気が高いことがわかる。

 予備校の入試担当者は「当然といえば当然。慶應は実施していませんが、早稲田はセンター利用入試を行い、合格者数が多くなっている。加えて慶應は入試科目に国語がなく論文を課している。早稲田や上智など難関私大はオーソドックスな3教科型で、学生は慶應のために論文対策を行うので、勉強を続けていくうちに慶應が第一志望になっていく」という。

 一方、合格者10人以上で、早慶への入学率がもっとも低かったのは筑波大付駒場だった。84人合格で進学者は8人だけ。早慶に合格していても、東大に合格して進学してしまうからだろう。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。