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引用元:2015.6.15 11:35 産経WEST

 逮捕された京都大病院元准教授、丸井晃容疑者(47)は平成6年に京大医学部を卒業後、京大病院の心臓血管外科などで勤務。優れた論文を次々執筆し、平成21年には同病院の探索医療センターで始まった血管再生治療のプロジェクトに准教授として選ばれて参加するなど、中堅の心臓外科医でリーダー的存在だったという。

 同センターは、最先端の医学研究を実際に臨床で応用するのが大きな目的で、世界トップレベルの研究を数多く手がけている。丸井容疑者は血管再生のプロジェクトを率いる教授に次ぐ立場にあり、病気で脚の血流が悪くなった患者の血管を再生する研究や、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って心臓組織の一部を作り出す研究などに関わっていた。

 丸井容疑者を知る医師によると、国内の心臓外科のなかでも執筆した論文の数やその内容も優れており、海外でも評価されていた。

 この医師は、丸井容疑者について「頭の回転も速く、賢いタイプだった」と指摘。「お金に困っているわけでもなく、リスクのあることは避ける性格なので、こんな事件にかかわったことに驚いている」と話した。

 ただ、研究実績は卓越していたものの、「手術経験が豊富というわけではなかった」といい、26年8月に近畿大医学部奈良病院(奈良県生駒市)に移り、27年1月からは天理よろづ相談所病院(同天理市)へ。臨床経験を積んでいたという。