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引用元:2015.5.30 07:04 産経ニュース

 建設現場では欠かせない移動式クレーンを知ってもらおうという体験学習会が松山市久万ノ台の松山聖陵高校で開かれ、生徒たちは最大で20メートル以上伸びるアーム操作に挑戦した。オペレーターら後継者の確保、育成が課題になっているクレーン業界。企画した愛媛中予クレーン協同組合は「実際にクレーンに乗ってみた高校生が興味を持ってもらえれば」としている。

 慢性的な人手不足や高齢化が問題になっている建設現場。クレーン業界も例外ではなく、全国クレーン建設業協会(東京)によると、現在の加盟社は約1千社で、ピーク時(平成10年)の約1300社に比べて減少。同協同組合も「景気低迷などの影響もあり、クレーンの台数は14、15年前に比べて減っている」という。

 幅広い世代に建設業界に理解と興味を持ってもらおうと、同協同組合は平成20年から県内の工業高校などで体験学習会を開いており、同校でも昨年に続く開催。建築科と機械科の生徒55人が受講した。

 建築科の15人はクレーン免許の資格取得などの説明を受けた後、クレーン4台を使った実技を体験。同組合員の指導を受けながらアームを操作し、重さ約500キロのコンクリート片を持ち上げる作業に取り組んだ。

 建築科3年の小池翼君(17)は「アームを動かす際のレバーの操作が難しかった。貴重な体験になった」。同じく竹内成美さん(18)は「思っていた以上に動かすことができた。こうした仕事に興味を持てた」と笑顔で話した。

 同協同組合の渡辺裕文代表理事は「経験を積めばやりがいのある仕事。若い世代に興味を持ってもらうため今後も継続したい」と話した。