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画像:調布経済新聞
引用元:2015年5月29日 調布経済新聞

 調布市在住で東京工業大学4年次休学中の荒井昭則さんが現在、「世界中の夢を叶(かな)えながら世界一周」プロジェクトの活動を行っている。

 荒井さんは大学1年生の時に一人旅で訪れた東南アジアで、人々の悲惨な暮らしに衝撃を受け、「カンボジアでボランティア活動をしよう」と決意。国際協力団体「彩祭」に所属し、半年に1度のペースでカンボジア農村部に行き、衛生教育のボランティア活動を行いながら、日本ユニセフ協会の「世界手洗いの日プロジェクト」を参考に紙芝居とダンスを通して手洗いの普及を目標に活動してきた。活動を続けるうちに、村人の衛生に対する意識の変化が見られたことから、「たかがボランティアでも世界を動かせる。ボランティアで世界を変えられる」と、1年間の休学を決意。さまざまな国や地域でNGOなどと協力しながらボランティア活動に参加し、100人の夢を応援する大学生によるプロジェクトを企画した。

 同プロジェクトは今年3月、カンボジアからスタート。「学校」を理解していない保護者が多いカンボジアの教育向上のために仲介となり、「生徒の保護者にメッセージを伝えたい」という現地の教師の夢をかなえた。教師が学校の大切さを語るメッセージ動画を撮影しプロジェクターを使って保護者に見せたところ、保護者7人からも先生にメッセージを伝えたいと依頼を受け、「自分の子どもには自分と同じ思いをしてほしくない。先生に頑張って教えてほしい。子どもには頭が良くなってほしい」などのメッセージを教師に届けるという夢もかなえた。その後は京都和束町の茶農家の夢「和束茶を広めたい」という活動の手助けなども行った。

 現在の夢達成人数は12人。今後は、5月30日にアメリカ・カロライナ州へ出発し、10月以降はスリランカ、インド、ネパール、ブータン、ケニア、デンマーク、アイスランドなどの渡航を予定し、企業などからの協賛を募りながら、夢応援を目指していくという。

 荒井さんは「自己満足な活動なのかもしれないが、1人でも多くの人の夢と向き合いたい。立場や考え方が違うさまざまな国や地域の人々の夢に関わり、将来的には人のためになるような仕事をしていきたいと思っている。渡航費の問題など、超えなければいけないハードルは高いが、協賛いただける方々を探しながら、自分の夢もかなえたい」と話す。