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引用元:2015年5月15日 20時45分 livedoor NEWS

本まぐろの完全養殖を成功させた近畿大学が、またしても日本の食文化における快挙を成し遂げた。「“うなぎ味”のなまず」を生み出したのである。

絶滅危惧種に指定されたニホンウナギをはじめ、世界中のうなぎが極端に減少している。その原因のほとんどは日本にある、と言っても過言ではないだろう。

世界中に生息するうなぎの70%程度を日本で消費しているからである。土用の丑の日ともなると、うなぎ屋には行列ができ、スーパーの蒲焼き売り場は客でごった返す。日本人は、異常なまでにうなぎを愛している。その結果の絶滅危惧である。

その危機感から、うなぎの完全養殖を目指してはいるが、実用化には至っていない。

そこで近畿大学は、“うなぎの味がする魚探し”を開始した。淡水育ちで、白身の肉質。焼くと香ばしい匂いがし、こってりとした脂がある。

そして行き着いたのが、「なまず」である。

な まずは昔から蒲焼きで食べられており、うなぎに似た味だと言われてきた。だが、なまずは生息域によって味にバラツキがあるうえ、うなぎほど脂もなく、肉質 も柔らかい。これを改善しなければ、“うなぎ味”にはならない。逆に言えば、改善することができれば、“ほぼうなぎ”が誕生することとなる。

近 畿大学は、鹿児島の養鰻業者の協力を得て、さまざまなエサを与えることで、“うなぎ味”を生み出そうとした。そして、成功。独自配合のエサを与えること で、脂身の多い、弾力のある肉質の“うなぎ味”となった。元々、なまずの養殖技術は確立されており、うなぎの養殖ほど費用もかからない。

現在、奈良の飲食店で試験的に販売されており、客の反応も良い。「うなぎだと言われたら、そう思ってしまう」というような声が多い。

そこまで似ているのなら、うなぎの代用品として、ぜひ普及させて欲しい。うなぎ高騰の折、庶民でも食べられるのなら、これは喜ぶべきことである。うなぎの絶滅も防ぐことができる。

世の中には、代用食品も多い。そっくりなものもあれば、「これは違うだろう」というものも。

「カニかま」のように、明らかに違うものでも、独自の需要を掘り起こし、確固たる地位を築くものもある。「人工イクラ」や「ランプフィッシュキャビア」のように、食べ慣れない人には区別のつかないものもある。

本物の漁獲量が減っているのなら、代用品でも良いのではないか。庶民の私は、代用品でも充分に美味しいと思っている。

回転寿司のネタが偽物だと騒がれたことがあるが、安くて美味しい寿司が食べられるのなら、何の問題もない。思い込めば“本物”になるし、納得して食べれば、美味しい時間が過ごせる。

すべては、消費者の気持ち次第。“うなぎ味”のなまず、大歓迎である。

(佐藤きよあき)