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学校の家庭訪問が時代の変化に合わせて変わってきているようです。
引用元:毎日新聞 5月3日(日)16時15分配信

 小学校が年度初めに実施する家庭訪問が変わりつつある。担任教諭に飲み物や茶菓子を出して懇談するスタイルがかつては一般的だったが、最近は玄関先での 立ち話だけで終えるケースも増え、中にはあえて「玄関先訪問」という名前で案内を出す学校もある。働く親らに配慮して、家の片付けなどに時間を割かなくて もいいよう学校側が気を使っているようだ。【青木絵美】

 「家庭訪問と違うの?」。今春、福岡市城南区の鳥飼小学校に娘が入学した母親(38)は「玄関先訪問」と書かれた行事予定に驚いた。保護者への手紙に は、緊急時に備えた自宅の場所確認と通学路の把握が主な目的と記されていた。必ずしも家にいなくてもよいとも書かれていたが、母親は仕事を早めに切り上げ て帰宅した。

 玄関ドアが半開きのまま、担任教諭との立ち話は約10分。学校や家庭での子供の様子や母親の仕事の話などをして「家に上がってもらったら緊張したかも。でも、1対1で少しでも話ができて良かった」と振り返った。

 同校は今年度から玄関先訪問を始めた。共働きなどで忙しい保護者が増え、家庭ごとに日程調整するのが困難になってきたという。そこで最低限、児童の自宅位置だけでも確認し、希望や必要があれば後日改めて訪問することにした。

 同市博多区の東住吉小も同様だ。同校の場合は保護者の在宅を条件にしているが、やはり働く親に配慮し「家の中にお邪魔すると部屋を片付けるために仕事を休む親もいる。玄関先なら靴を並べるだけで済む」と語る。

 福岡市教委によると、家庭訪問の目的は、緊急時に備えて全児童の自宅の場所を確認▽自宅周辺の危険箇所などを把握▽児童について個別に話す--などで、時期や手法は各学校長が決める。

 北九州市内の小学校でも、玄関先で済ます家庭訪問が数年前から多くなっている。市教委によると、学校によっては家に上がらないことを基本とし、「保護者に勧められた時には上がらせてもらう」といった訪問時の作法を担任に助言しているケースもあるという。

 家庭訪問自体を一時なくした学校もある。福岡市内のある小学校は3年間、年度初めの自宅確認と必要に応じた個別訪問だけで対応してきた。しかし、学校と 家庭とのつながりが希薄になりかねない状況に、担任たちから「短時間でも親と会って話をしたい」という意見が出たため、昨年度から家庭訪問を再開した。当 時の男性校長は「顔見せの訪問では後の学級運営につながらない。短時間でも親との有意義な情報交換の機会にすることが大事だ」と家庭訪問の必要性を指摘し た。